私のレッスンはストアカの場合、動画編集とYouTubeの2つのジャンルで講座を開講しています。しかしながら、私の経歴をみて、この2つとは違う内容を教えて欲しいという方がたまにお越しになります。

例えば、ショップチャンネルのバイヤーをされている方が、私の経歴を見て「カメラの前でうまく話すコツを教えて欲しい」ということで講座を受けられました。またウェブデザインの仕事をされている方が、「ウェブサイトのリニューアルを考えている方が、動画を載せたいので動画も制作してほしい」と動画の企画の考え方と提案の仕方を教えて欲しいとこられた方もいました。

今回いらっしゃった40代の男性の方も、「動画制作の仕事を取りたいので、そのやり方を教えて欲しい」ということで遠路はるばる福岡からいらっしゃいました。

私の場合、来るものは拒まずの精神なので、YouTubeや動画編集だけでなく、大きな括りで動画制作に関することであれば、大概のことは話を伺って、アドバイスできることはさせていただきます。今回の男性も色々と話を伺ってからいくつかアドバイスさせていただきました。

色々話を聞いてみるとプロデューサーのようなことをしたいようだったので、動画の企画の考え方をお伝えしました。もちろん企画内容を考えることも重要なのですが、それ以外にもいくつも考えなければならないことがあり、どのぐらいの予算をクライアントが考えているのか、逆にこちらはどのぐらい予算が必要なのか、またスタッフをどうするのか、など広い意味での動画制作の段取りを話しました。

クライアントに動画の企画を伝える場合、映像にしやすいこととしにくいことがあります。例えば、未来のことは映像にしにくいです。それから数字のデータも映像にはしにくいです。研究の成果も映像にしにくいです。プロデューサー的な立場ではそういった映像にしやすさ、しにくさなども把握しておかないと後で非常に困ると思います。

この男性には、私の経験から、プロデューサーに必要ないくつかの要素を学んで帰ってもらいました。

今は誰でも手軽に動画を作れる時代ですが、それだからこそ、プロの動画製作者としては、映像のクオリティーはもちろんですが、企画の素晴らしさや目の付け所の面白さなどを強みにしていかないと、高い価値の動画になっていきません。言われたことを動画にするだけでなく、自分で動画の企画の提案ができるように、日々勉強をしていって欲しいです。